今回紹介するジャケットは、後々に MA-1・CWU45/Pへと進化を遂げる元祖的な存在でもある B-10フライトジャケットです。
B-10フライトジャケットは、1943年に当時枯渇していた革製のジャケットに変わるジャケットとして開発され、コットンシェルにアルパカライニングといった作りになっています。
また、個性的な襟にはムートンが使われており、多くの飛行士から人気を集めていました。
大きな特徴と言えるのは両サイドに設けられた大きなパッチポケットで、MA-1やCWP45/Pなどに見られる袖のユーティリティポケットやペンポケットはありません。
その代わりに、B-10では袖ではなくこのパッチポケットの中にペンポケットが備えられていました。
当時は正式な米空軍はなく米陸軍航空隊であったため、左腕のパッチの下には「U.S.AIR FORCE」ではなく「ARMY AIR FORCE」の文字が印字してあります。
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットについて
今回レビューするミリタリージャケットは、SESSLER セスラー の B-10フライトジャケット 38(M)サイズです。
SESSLER セスラー は、東京上野に実店舗を構える「中田商店」のオリジナルブランドになります。
実店舗での販売はもちろん、実店舗・姉妹店からの通販も行っていますし、大手のショッピングサイトでも精力的に販売を行っています。
今回レビューするジャケットは、左肩に米陸軍航空隊のプリントだけがあるスタンダードモデルですが、他にも右肩と左胸にフライングタイガースの部隊章、さらに左肩にC.B.I.戦区章のパッチがいた「フライングタイガースモデル」というのもあります。
特徴的なボア襟はムートンでチンストラップが装備されており、スタンドカラーにしてチンストラップで固定することで首回りの防寒性・防風性を高めることができます。
フライトジャケットでよく見られる左袖のユーティリティポケットやペンポケットはなく、画像では確認できませんがペンポケットは左側のパッチポケットの中に設けられています。
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットのサイズ
【平置き実寸法 38(M)】
肩幅:48cm
身幅:55cm
着丈:64cm
袖丈:63cm
※各部寸法の測り方
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットの肩幅と身幅
165cm 60kg の私なら 36(S)でも良かったかもしれませんが、今回はアクリルのライニングの厚みを考慮して 38(M)を購入しました。
その結果、肩幅はやはり大きめになってしましましたが、目茶苦茶大きいという印象はありません。
身幅に関して言えば、インナーがロンTでちょうど良い感じで動きやすかったので、36(S)だったら少し小さめに感じたかもしれません。
私はあまり重ね着をしない方ですが、このサイズ感ならインナーが薄手のスウェットぐらいなら重ね着ができそうです。
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットの着丈と袖丈
165cm 60kg でサイズが 38(M)だと、どうしても着丈・袖丈は長くなります。
特に、着丈は私の理想は 60cm で裾リブがベルト位置なのですが、こちらの B-10 は着丈が 64cm もありますので、フロントのファスナーを外すとお尻までかかってしまいます。
袖丈も肩幅が広い分実寸以上に長く感じますが、SESSLER セスラー B-10 はリブがしっかりとしているので、無駄に長く感じることはありません。
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットの素材と洗濯表記
SESSLER セスラー B-10 フライトジャケットの素材は、シェル(表地)がコットン100%でライナーがアクリル100%です。
襟ボアにはムートンを使用しており SESSLER セスラー のこだわりを感じますし、スタンドカラーにするととても暖かいです。
家庭洗濯もできますし、中温でのアイロンもできそうです。
また、ドライクリーニングもすべての溶剤で通常処理ができるようです。
最後に…
今回は SESSLER セスラー の B-10フライトジャケットについてレビューしてきましたが、私の体型(165cm 60kg)で 38(M)は肩幅・着丈が少し大きめに感じました。
理想を言うなら、36(S)と 38(M)の中間あたりがちょうど良いサイズなのかもしれませが、世の中そう甘くはありません。
だから、ネットショップでミリタリージャケットを買うのは難しいのです。
私は、実店舗から通販で購入しサイズ交換が可能でしたが、着用したときのサイズ感も許容範囲内でしたので、こちらのジャケットを大切に着たいと思います。
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