今回紹介するミリタリージャケットは、第二次世界大戦勃発後(1940年)から朝鮮戦争(1950年代初頭)にかけて米海軍によって採用されていた N-2デッキコート です。
N-2デッキコート は見ての通り N-1デッキジャケットに一体型のフードを付け、着丈を膝下まで伸ばしたコートになります。
身頃、袖裏、フード裏までアルパカボアがライニングされているので、極寒の海上での防風性・防寒性を実現しています。
シェル(表地)にはヘビーコットンピケが使用されており、重厚感のある生地は冷風を通さず、裏ボアの保温力と相まって真冬でも暖かく、当時の水平や下士官からの人気も高いコートでした。
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートについて
今回レビューするのは HOUSTON ヒューストン の N-2デッキコート No,50742 でサイズは 38(M)になります。
シェル(表地)は肉厚で堅牢に仕上げた「ヒューストン」オリジナルのヘビーピケ素材を使用し、ライニングには、保温性に優れた柔らかい着心地のアクリルボアを採用しています。
両脇下には N-1デッキジャケット と同様に蒸れを抑えるためのベンチレーション(通気口)が設けられており、インナカフスには手首にフィットする袖リブが備わり冷気の侵入を防いでくれます。
また、ウエストの内側にはドローコードが設けられており、下から入ってくる冷気を防ぐことが出来ます。
フードにはドローコードが付いており、フロントのトップボタンを閉めることで首元まで保温性を保ちます。
両サイドのポケットにはフラップが付いており、当時のディテールをそのまま再現されています。
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートのサイズ
【平置き実寸法 38(M)】
肩幅:48cm
身幅:56cm
着丈:85cm
袖丈:59cm
※各部寸法の測り方
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの肩幅と身幅
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの肩幅と身幅のサイズ感は、HOUSTON ヒューストン カスタム N-1デッキジャケット(FLAG)のレビュー で紹介した カスタム N-1デッキジャケット(FLAG)No,51109 38(M)のサイズ感とほぼ同じで、インナーがロンTやワークシャツでは肩幅・身幅共に結構な余裕があります。
インナーに厚手のスウェットやセーターを着ても胴周り・肩周りは余裕があり、ストレスなく体を動かすことができますが、こちらはコートになりますのでこれくらいの余裕があった方がちょうど良いのかもしれません。
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの着丈と袖丈
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの着丈は 約85cm ですが、身長 165cm の私でも長過ぎず短過ぎずでちょうど良いサイズ感です。
袖丈は過去に紹介した カスタム N-1デッキジャケット(FLAG)No,51109 のサイズ 38(M) と同じ 59cm ですので、N-2デッキコートとしても少し長めですが、やはりこちらはジャケットではなくコートであることを考えれば、これくらいのサイズ感で良いのかもしれません。
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの素材と洗濯表記
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの素材は、表地は丈夫で厚手のヘビーコットンピケ(コットン100%)を使用し重厚感のある仕上がりになっています。
裏地にはアクリル80%+ポリエステル20%のボア素材を袖まで使用しているので防寒性抜群です。
ちなみに、インナーカフスとなっている袖リブはアクリル100%となっています。
HOUSTON ヒューストン N-2デッキコートの洗濯表記は、家庭洗濯では手洗いとなっており、クリーニングではドライクリーニングの弱い処理、もしくはウェットクリーニングの
非常の弱い処理となっています。
アイロンは中温までとなっています。
最後に…
今回は HOUSTON ヒューストン の N-2デッキコート についてレビューしてきましたが、N-2デッキコート は、近年のミリタリー人気の火付け役ともいえる N-1デッキジャケットのコートバージョン的な一着と言えるでしょう。
シルエットはデッキコートならではの無骨さを残しつつ、細くなりすぎない程度に日本人の体形に合わせた仕様に変更されているので、細身の私でも着崩れすることはありません。
また、キャンプなどのアウトドアにはもちろん、タウンユースとしてもおしゃれに着こなすことができるデザインになっています。
デニムやワークパンツと合わせてカジュアルに着こなすも良し!スーツの上から羽織りモッズコート感覚で着こなすも良し!の一着です。
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