今回紹介するミリタリージャケットは、B-15 シリーズ初のナイロンシェルのフライトジャケットとして登場した B-15B を改良して作られた B-15C フライトジャケットです。
B-15C フライトジャケットは、1947年に米陸軍航空隊(USAAF)から独立した米空軍(USAF)のシンボルカラーである「エアフォースブルー」を採用しています。
ちなみに、B-15 シリーズの初のナイロンシェル B-15B フライトジャケットは、色がオリーブドラブで1945年に登場し、B-15C は1951年頃に登場しています。
その後、1953年に B-15C の改良型として、色がセージグリーンとなった B-15D が登場しています。
B-15C フライトジャケットは、1950年に勃発した朝鮮戦争のさなか、韓国に慰問に訪れたマリリン・モンローが着用したことでも有名で、着丈短めに格好良く着こなしている姿が写真に残されています。
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットについて
今回レビューするのは、HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケット No,5002 でサイズは 36(S)です。
胸元には、酸素マスクのホースやコードなどをクリップで留めるためのボックスタブ(別名:オキシジェンホースクリップタブ)、両脇には機内通話装置(ICS)のコードを留めるためのループタブ(別名:ICSコードループ)などが忠実に再現されています。
特徴的な大きな襟ボアは肌触りの良いムートンで再現されており、スタンドカラーにすることで防風性・防寒性を高めることができます。
前述したように、B-15C フライトジャケットは、米陸軍航空隊(USAAF)から独立した米空軍(USAF)により開発・採用されたので、左腕のパッチの下には「ARMY AIR FORCE」ではなく「U.S.AIR FORCE」の文字が印字してあります。
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットのサイズ
【平置き実寸法 36(S)】
肩幅:47cm
身幅:56cm
着丈:59cm
袖丈:59cm
※各部寸法の測り方
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットの肩幅と身幅
マリリン・モンローの着こなしもそうですが、フライトジャケットは着丈短めが格好良い…と思っている私は、当然 36(S)を購入しました。
それでも、平置き実寸法で肩幅は 47cm 、身幅は 56cm ありますが、HOUSTON ヒューストン のフライトジャケットは中綿の厚みがあるため、165cm 60kg の私はインナーはロンTやネルシャツでちょうど良い感じです。
重ね着をする方やインナーに厚手のスウェットやセーターを着るという方は、ワンサイズ上の 38(M)をおすすめします。
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットの着丈と袖丈
平置き実寸法で着丈 59cm は、裾リブがベルトの高さになるので、長すぎず短すぎずちょうど良いサイズ感だと思います。
袖丈はリブニットを交換したので少し長めになりましたが、腕を下ろしたときにちょうどリブ先が隠れる程度なので、まぁ良しとしましょう。
写真を見ても分かるように、袖の太さはやや細めです。
ですから、先にも書いたように重ね着をする方やインナーに厚手のスウェットやセーターを着るという方は、ワンサイズ上の 38(M)をおすすめします。
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットの素材と洗濯表記
HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットは、シェル(表地)がナイロン、ライナー(裏地)と中綿がポリエステル、襟ボアはムートンとなっています。
リブの部分は裾リブは表記通りのアクリルですが、袖リブは伸びきってしまったので ウーステッドウール 100% にリペアしました。
ウーステッドウールとは、毛足の長い羊毛のみを選別し紡がれたウール糸…だそうです。
洗濯はドライクリーニングのみOKで、すべての溶剤で通常処理となっています。
最後に…
今回は、HOUSTON ヒューストン B-15C フライトジャケットについてレビューしてきましたが、実は B-15C を購入する際 B-15B、B-15D も購入の選択肢に入っていました。
そのなかで、B-15C を選んだ理由は、何と言っても1947年に米陸軍航空隊から独立した米空軍のシンボルカラー「エアフォースブルー」だったからです。
また、朝鮮戦争中に韓国に慰問に訪れたマリリン・モンローが着用していたことで、その名が知られていたことも理由の一つに挙げられます。
B-15C に限らず、ミリタリージャケットは着るだけの楽しみだけでなく、その時代背景も垣間見ることができる…そんな存在なのです。
コメント