今回紹介するのは、第二次世界大戦勃発後1940年に開発されたN-1デッキジャケットです。
このN-1デッキジャケットもミリタリージャケットを語る上では欠かすことのできない定番のジャケットで、その無骨なデザインや耐久性・デザイン性の高さから、ミリタリーマニアのみならず、アメカジユーザーやバイカーなど、幅広い層から人気を集めています。
N-1デッキジャケットは、極寒の洋上で軍用艦の甲板員がデッキ上で作業する際に着用するために開発され、第二次世界大戦から朝鮮戦争までの長きに渡り使用されてきました。
シェル(表地)の色は初期はネイビーでしたが、後期にはカーキに変更されています。
今では民間用やカスタム品としてブラックやオリーブ等の色も出回っています。
また、当時の軍用物はアルパカライニングが採用されており防寒性を高められていますが、民間品は一部の復刻版を除いてはアクリル・ポリエステルが主流となっています。
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットについて
今回私がレビューするのは、HOUSTON(ヒューストン)のN-1デッキジャケット【5N-1】(スタンダードモデル)の 36(S)サイズです。
HOUSTON(ヒューストン)のN-1デッキジャケットには、スタンダードモデルの他、ユーズドモデル(5N-1UD)、タイトモデル(5N-1X)、ヴィンテージ・オーバーダイ(5N-1DY)など、数種類のモデルがあるので、好みのモデルを選ぶ楽しさもあります。
胸元にはアメリカ海軍「U.S.N」の文字をユーズド風のステンシルでプリントされており渋さを感じます。
N-1デッキジャケットの特徴のひとつであるボア付の襟は、スタンドカラーにすることでより高い保温性を得られるようになっています。
また、裾にはドローコードが備えられており、ドローコードを絞ることで裾から侵入する冷気を防ぐ仕様になっています。
さらに、袖口にはリブ仕様のインナーカフスになっているので、袖口からの冷気の侵入も防いでくれます。
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットのサイズ
【平置き実寸法 36(S)】
肩幅:46cm
身幅:55cm
着丈:62cm
袖丈:57cm
※各部寸法の測り方
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットの肩幅と身幅
肩幅と身幅に共通して言えるのは、ライニング(裏地)がアクリルとポリエステルのボア仕様になっていてるため、平置きの外観寸法よりもボアの肉厚分少し小さめに感じます。
ですから、写真ではインナーがロンTで若干大きめに見えますが、これで肩周りはちょうど良い感じで胴周りは余裕があります。
ちなみに、インナーがセーターやスウェットだと胴周りはちょうど良い感じになりますが、肩周りは若干窮屈に感じます。
体型にもよりますが、165cm ぐらいの方でもがっちり体型で厚手のインナーを着る方や重ね着を想定している方は、ワンサイズ上の 38(M)でも良いかもしれません。
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットの着丈と袖丈
N-1デッキジャケットは着丈短めが格好良い…と個人的には思っているのですが、私が持っているN-1デッキジャケットは 36(S)ですが、着丈が 62cm あります。
ですから、裾がベルト位置よりも若干下がりお尻の上あたりになります。
ちょっと着丈は長めですかね~。
袖丈は袖リブのインナーカフスがしっかりと手首をホールドしてくれるので、腕を下ろした状態でも長すぎる感じはありません。
腕を横や前に伸ばしたときでも、袖口がちょうど手首の位置にくるので、袖丈は良い感じの長さだと思います。
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットの素材と洗濯表記
HOUSTON ヒューストン N-1デッキジャケットの素材は、シェル(表地)が防風性・防水性に優れた肉厚で丈夫なコットン素材のヘビーピケ生地が使用されています。
ライニング(裏地)には、保湿性に優れた柔らかい着心地のアクリル・ポリエステルのボアを使用しています。
ヘビーピケ素材は長く着続けることで体型に馴染み、経年による変化も楽しむことができます。
HOUSTON ヒューストンの N-1デッキジャケットは、家庭用洗濯では手洗いとなっており、ドライクリーニングではすべての溶剤で通常処理となっています。
中温までのアイロンもできそうですね。
最後に…
HOUSTON ヒューストンの N-1デッキジャケットは、ミリタリージャケットの中でも特に人気のあるジャケットで、ミリタリーマニアなら1着は持っておきたいジャケットのひとつと言えます。
また、HOUSTON ではスタンダードモデルのほか、タイトモデル、ヴィンテージ・オーバーダイモデルなどもありますし、若干高額になりますが実物を忠実に復刻したアルパカライニングモデルも販売されているので、自分に合ったジャケットが見つけやすくなっています。
ただ、難を言えばシェル(表地)がコットン素材のヘビーピケ生地で、ライニング(裏地)がアクリル・ポリエステルのボアと言うことで、ダウンジャケットなどに比べると重量感を感じてしまいます。
しかし、N-1デッキジャケットはその無骨なデザインや耐久性・デザイン性が高く評価されており、ミリタリーマニアのみならずアメカジマニアやライダーからも人気を集めているジャケットなので、自分なりの個性を出すにはもってこいのアウターと言えるでしょう。
ちなみに、身長 165cm の私が着ているHOUSTON ヒューストンのN-1デッキジャケットは、36(S)サイズです。
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